本文へ
バイク維持費ラボ

バイクと車の維持費はどれくらい違う?年間の差を内訳で比較

バイクと車では、かかる税金の種類も金額の桁も違います。ただ「バイクのほうが安い」で終わらせると判断を誤ります。駐車場代を払うかどうかで、差額が数万円から数十万円まで動くからです。ここでは法定費用を一次資料の実額で固めたうえで、バイクの排気量クラス別に年いくら違うのかを並べます。

結論から

125ccのバイクと軽自動車の年間維持費の差は
+88,241円
増えます
バイク 年53,273円/軽自動車 年141,514円(どちらも駐車場代なし)

もっとも安いバイク(125cc・年53,273円)と、もっとも安い車(軽自動車・年141,514円)を比べても、車のほうが年88,241円高くなります。大型バイク(年142,103円)とミドルクラスの車(年221,123円)でも、まだ車のほうが高い計算です。

この表でいちばん目を引くのは、大型バイクと軽自動車がほぼ並ぶことです。差は年589円しかありません。「バイクは安い」が成り立つのは排気量が小さいうちで、大型まで上がると軽自動車と同じ土俵に乗ります。ただしこの2つは任意保険と整備費の目安しだいで順位が入れ替わる範囲にあるので、「どちらが安い」ではなく「ほぼ同じ」と読んでください。

バイク\車軽自動車
年141,514円
コンパクトカー
年197,057円
ミドルクラス
年221,123円
125ccクラス
年53,273円
+88,241円+143,784円+167,850円
250ccクラス
年72,660円
+68,854円+124,397円+148,463円
400ccクラス
年118,532円
+22,982円+78,525円+102,591円
大型クラス
年142,103円
-589円+54,954円+79,020円

数字は「車のほうが年いくら高いか」です。駐車場代は含めていません。

年間3,000km走行・ガソリン170円/L・自賠責24か月契約・整備は標準・車検は業者依頼で計算(バイク側)。車側も年間走行距離とガソリン単価は同じ条件です。

広告

駐車場代を入れると結論が変わる

上の表には駐車場代が入っていません。バイクは自宅の敷地内や自転車置き場に収まることが多いのに対して、車は月極を借りるケースが珍しくありません。ここが金額に一番効きます。

組み合わせ駐車場代なし(持ち家・敷地内)地方都市の月極(目安)都市部の月極(目安)東京23区の月極(目安)
125ccクラス と 軽自動車+88,241円+160,241円+268,241円+448,241円
125ccクラス と コンパクトカー+143,784円+215,784円+323,784円+503,784円
125ccクラス と ミドルクラス+167,850円+239,850円+347,850円+527,850円
250ccクラス と 軽自動車+68,854円+140,854円+248,854円+428,854円
250ccクラス と コンパクトカー+124,397円+196,397円+304,397円+484,397円
250ccクラス と ミドルクラス+148,463円+220,463円+328,463円+508,463円
400ccクラス と 軽自動車+22,982円+94,982円+202,982円+382,982円
400ccクラス と コンパクトカー+78,525円+150,525円+258,525円+438,525円
400ccクラス と ミドルクラス+102,591円+174,591円+282,591円+462,591円
大型クラス と 軽自動車-589円+71,411円+179,411円+359,411円
大型クラス と コンパクトカー+54,954円+126,954円+234,954円+414,954円
大型クラス と ミドルクラス+79,020円+151,020円+259,020円+439,020円

数字は「車のほうが年いくら高いか」です。バイク側の駐車場代は0円(自宅に置ける前提)で計算しています。

上の表の「都市部の月極」は月15,000円として計算しています。年に直すと18万円で、法定費用の差より大きい金額が駐車場という1項目から出てきます。逆に言えば、駐車場代がかからない環境なら差はぐっと縮みます。自分がどちらの状況にいるかを先に確認してから、上の数字を読んでください。

  • 持ち家の敷地に置ける → 駐車場代0円の列を見る
  • 集合住宅の駐車場つき → 家賃に含まれていないか確認する(別途なら月額を足す)
  • 月極を借りる → その金額をそのまま車側に足す。バイク側も駐輪場を借りるなら同じだけ足す

車の維持費の内訳

項目軽自動車コンパクトカーミドルクラス
自動車税10,800円30,500円36,000円
重量税3,300円12,300円12,300円
自賠責8,770円8,825円8,825円
車検20,250円25,250円28,750円
任意保険45,000円55,000円60,000円
ガソリン23,394円23,182円25,248円
整備・消耗品30,000円42,000円50,000円
年間合計141,514円197,057円221,123円

車の固定費でバイクと決定的に違うのは、自動車税と重量税です。軽自動車税は四輪の自家用乗用で年10,800円。登録車の自動車税は総排気量の区分ごとに税率が決まっていて、1.0〜1.5Lのコンパクトカーなら年30,500円、1.5〜2.0Lのミドルクラスなら年36,000円かかります。小型二輪(251cc以上)のバイクが年6,000円であることを考えると、税金だけで5倍前後の開きがあります。

重量税も同じで、車両重量1.0トン超1.5トン以下の乗用車は継続検査(2年)で24,600円、軽自動車は6,600円です。小型二輪のバイクは同じ2年で3,800円なので、ここでも差がつきます。一方で自賠責は年あたりに直すと、小型二輪のバイクが4,380円、軽自動車が8,770円です。2倍ほどの開きはありますが、金額そのものは年1万円に届かない範囲に収まっていて、差額全体に占める割合は小さいほうです。

燃費の差は思ったより出ない

意外に見えるかもしれませんが、ガソリン代の差はそれほど大きくありません。国土交通省が公表しているガソリン乗用車の燃費平均値(WLTCモード・令和6年度)では、軽自動車が入る車両重量帯で21.8 km/L、コンパクトカーの重量帯で22 km/L です。250ccクラスのバイク(30 km/L で計算)と比べても、8 km/L 前後しか違いません。

年3,000km程度しか走らないなら、ガソリン代の差は年1万円台にとどまります。バイクと車の維持費の差は、走った分の費用ではなく「持っているだけでかかる固定費」でほぼ決まっていると考えたほうが実態に近い数字になります。

なお、車の燃費平均値はハイブリッド車を含んだ値なので、軽自動車よりコンパクトカーのほうが数字が良く出ています。「軽は燃費が良い」は必ずしも成り立ちません。軽自動車が安いのは燃費ではなく、税金と重量税と車検の区分が別だからです。

2台持ちは足し算になる

車を持ったままバイクを増やす場合、維持費は単純に足し算です。ただし125cc以下なら任意保険をファミリーバイク特約でまとめられるため、増える保険料を抑えられます。126cc以上は単独契約になるので、この特約は使えません。

車(軽自動車・年141,514円)に125ccを足すと年53,273円が上乗せされます。同じ足し算でも250ccなら年72,660円、大型なら年142,103円です。どこまで許容できるかはファミリーバイク特約のページで保険の条件を確認してから決めてください。

計算に使った数字の出典

税金・重量税・自賠責・検査手数料は公表資料の実額です。任意保険・車検の整備費・消耗品・駐車場は条件で大きく変わるため、目安として扱っています。

  • 自動車税・軽自動車税:自動車税は地方税法の標準税率。2019年10月1日以後に初回新規登録を受けた自家用乗用車の税率(総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/131410.html )。軽自動車税(四輪以上・乗用・自家用) 10,800円は平成27年4月1日以後に最初の新規検査を受けたもの(総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/102384.html )
  • 自動車重量税:国土交通省「2026年5月1日からの自動車重量税の税額表(継続検査等時)」乗用車・2年自家用・エコカー外(右以外)。車両重量1.0〜1.5トンで24,600円 https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/001884517.pdf / 検査対象軽自動車(自家用)は定額6,600円・13年経過8,200円・18年経過8,800円(軽自動車検査協会 継続検査ページ https://www.keikenkyo.or.jp/inspection/continuation.html )
  • 検査手数料(印紙代):登録車は国土交通省 関東運輸局「登録・検査手数料一覧表(令和8年4月1日現在)」の継続検査・持込検査。普通自動車2,600円(国600+機構2,000)/小型自動車2,500円(国600+機構1,900) https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/content/000109105.pdf / 軽自動車は軽自動車検査協会の継続検査・持込検査2,500円(検査手数料2,100+技術情報管理手数料400)
  • 自賠責保険料:損害保険料率算出機構の基準料率表(離島以外・沖縄県を除く)。自家用乗用自動車/軽自動車 検査対象車 の行を使う。carRates に格納
  • 燃費:国土交通省「自動車燃費一覧(令和8年3月)」(2-1) ガソリン乗用車のWLTCモードの燃費平均値の推移(令和6年度・車両重量区分別) https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk10_000050.html 。バイク側がWMTCのカタログ値なのに合わせ、車側もカタログ相当の公表平均値を使う

任意保険・車検の整備費・消耗品費は等級や車種や店で大きく変わるため、公表資料で確定できない。ここでの金額は目安であり、レンジを併記する

バイク側のクラス別の内訳

各クラスの内訳は、それぞれのページで項目ごとに分けています。

クラスどうしの違いは維持費をくらべるページの一覧からまとめて確認できます。

この先を決める前に

広告

今の保険料と比べてみる

任意保険は年齢条件と等級で年数万円変わります。一括見積もりなら複数社の実額をまとめて確認できます。

バイク保険の一括見積もり

今の保険料と比べてみる

今のバイクの売却額を調べる

乗り換えを検討するなら、今の車体がいくらで売れるかで実質の負担額が変わります。

バイクの買取査定

今のバイクの売却額を調べる

よくある質問

バイクと車では維持費がどれくらい違いますか

もっとも軽い125ccのバイクともっとも安い軽自動車を比べても、年8万円台の差があります。大型バイクと1.5〜2.0Lの車でも、まだ車のほうが高い計算です。差の中身は自動車税と重量税と車検で、走った分の費用ではありません。

駐車場代を入れると結論は変わりますか

差の大きさは大きく変わりますが、順位は変わりません。バイクを自宅に置ける前提だと、月極の駐車場代がそのまま車側に上乗せされます。都市部で月15,000円なら年18万円で、法定費用の差より大きな金額になります。

軽自動車とバイクなら燃費はどちらが良いですか

排気量の小さいバイクのほうが良いですが、差は思ったほど大きくありません。国土交通省が公表しているガソリン乗用車の燃費平均値では、軽自動車の重量帯で21.8km/L、コンパクトカーの重量帯で22.0km/Lです。250ccクラスのバイクと比べても8km/L前後の違いにとどまります。

車を持っている人がバイクを増やすと年いくら増えますか

単純に足し算になります。125ccなら年5万円台、250ccなら年7万円台、大型なら年14万円前後が上乗せされます。ただし125cc以下は任意保険をファミリーバイク特約でまとめられるため、増える保険料を抑えられます。

次に見るページ

バイク側をどのクラスにするかは、クラス別の内訳で比べられます。