自賠責保険料は2026年11月1日から値上げ|バイクは何がいくら上がるか
自賠責保険の基準料率が2026年11月1日から引き上げられます。引き上げは2013年以来13年ぶりで、全車種平均の改定率は6.2%です。二輪はこの平均より大きく上がる区分で、原付は12か月契約で11.9%の引き上げになります。このページでは、原付・軽二輪・小型二輪の新旧の保険料を契約期間ごとに並べ、「改定前に長く契約しておくと得なのか」まで実額で確認できるようにしました。
2026年11月1日から。決まったのは2026年4月30日
新しい基準料率が適用されるのは、保険期間の始期が2026年11月1日以降になる契約です。手続きをした日ではなく、保険が始まる日で決まります。10月中に手続きをしても、保険の始まりが11月1日以降なら新しい料率になります。
決定の経緯は次のとおりです。数字はすべてこの一次資料から取っています。
- 2026年4月30日の第153回 自動車損害賠償責任保険審議会(金融庁)で、新しい基準料率を2026年11月1日から適用することが了承された
- 同日、損害保険料率算出機構が金融庁長官へ基準料率変更を届出。2026年5月21日に適合性審査が終了した
- 金額の根拠は損害保険料率算出機構が公表している基準料率表(2026年4月30日届出)。このページの表はそのPDFの数値をそのまま使っています
引き上げの理由は、支払う保険金に対して集めている保険料が足りなくなったことです。審議会の資料では、2026契約年度の損害率が127.3%になる見込みで、これまで取り崩してきた滞留資金も2022年度末の7,239億円から2025年度末には5,215億円まで減ると説明されています。純保険料率が3.3%、社費が12.9%、代理店手数料が4.4%それぞれ引き上げられ、構成比で加重した全車種平均が6.2%です。
広告
新旧の保険料と差額(契約期間別)
本土(離島と沖縄県を除く)の自家用の金額です。「年あたり」は契約期間の総額を1年分に割り直した額で、維持費に効いてくるのはこちらです。
原付(125cc以下)(12か月契約の改定率 +11.9%)
| 契約期間 | 改定前 | 2026年11月1日〜 | 差額 | 年あたり |
|---|---|---|---|---|
| 12か月 | 6,910円 | 7,730円 | +820円 | +820円 |
| 24か月 | 8,560円 | 9,630円 | +1,070円 | +535円 |
| 36か月 | 10,170円 | 11,480円 | +1,310円 | +437円 |
| 48か月 | 11,760円 | 13,280円 | +1,520円 | +380円 |
| 60か月 | 13,310円 | 15,030円 | +1,720円 | +344円 |
軽二輪(126〜250cc)(12か月契約の改定率 +9.9%)
| 契約期間 | 改定前 | 2026年11月1日〜 | 差額 | 年あたり |
|---|---|---|---|---|
| 12か月 | 7,100円 | 7,800円 | +700円 | +700円 |
| 24か月 | 8,920円 | 9,780円 | +860円 | +430円 |
| 36か月 | 10,710円 | 11,700円 | +990円 | +330円 |
| 48か月 | 12,470円 | 13,560円 | +1,090円 | +272円 |
| 60か月 | 14,200円 | 15,370円 | +1,170円 | +234円 |
小型二輪(251cc〜)(12か月契約の改定率 +10.3%)
| 契約期間 | 改定前 | 2026年11月1日〜 | 差額 | 年あたり |
|---|---|---|---|---|
| 12か月 | 7,010円 | 7,730円 | +720円 | +720円 |
| 24か月 | 8,760円 | 9,640円 | +880円 | +440円 |
| 25か月 | 8,910円 | 9,800円 | +890円 | +427円 |
| 36か月 | 10,490円 | 11,510円 | +1,020円 | +340円 |
| 37か月 | 10,630円 | 11,660円 | +1,030円 | +334円 |
もっともよく使われる24か月契約で見ると、上がり幅は原付が1,070円、軽二輪が860円、小型二輪が880円です。年あたりに直すとそれぞれ535円、430円、440円の負担増になります。
離島と沖縄県は別の料率が定められているため、このサイトでは扱っていません。電動キックボードなどの特定小型原動機付自転車も、2026年4月30日届出の料率表から一般の原付とは別区分になっています(このページの原付は一般原動機付自転車の値です)。
年間維持費はいくら増えるか
自賠責は維持費全体から見れば大きな項目ではありません。自賠責を24か月契約とし、それ以外の条件をそろえて改定の前後で比べると、年間維持費の増え方はこうなります。
- 125ccクラス 年 53,273円 → 53,808円(+535円)
- 250ccクラス 年 72,660円 → 73,090円(+430円)
- 400ccクラス 年 118,532円 → 118,972円(+440円)
- 大型クラス 年 142,103円 → 142,543円(+440円)
年間3,000km走行・ガソリン170円/L・自賠責24か月契約・整備は標準・車検は業者依頼で計算
年に数百円です。増えること自体は間違いありませんが、この金額のために乗り換えを考える必要はありません。維持費を本気で下げたいなら、桁がひとつ違う任意保険と車検の受け方を先に見直すほうが効きます。クラスごとの内訳は125cc・250cc・400cc・大型の各ページにまとめてあります。
改定前に長期契約すると得なのか
ここが実際にお金が動く話です。結論から書くと、得になるかどうかは「自分の自賠責の満了日がいつか」だけで決まります。手続きを急いでも、満了日が11月以降の人は避けられません。
理由は適用の基準にあります。新しい料率が使われるのは保険期間の始期が11月1日以降の契約で、継続契約の始期は前の契約の満了日になるのが一般的です。つまり9月に手続きを済ませても、満了日が12月なら始期は12月のままで、新しい料率が適用されます。
- 満了日が2026年10月31日までの人 … その更新が現行料率で契約できる最後の機会。長期契約にすればその期間ぶん改定を先送りできる
- 満了日が2026年11月1日以降の人 … 前倒しで手続きしても始期は変わらないため、新しい料率になる
- これから新規に登録する人 … 登録と同時に自賠責の始期を決められるので、10月中に登録を終えれば現行料率で契約できる
満了日が10月中の人が最長の契約を選んだ場合、改定後に同じ契約を結ぶより安く済む額は次のとおりです。
- 原付(125cc以下) 60か月契約で 1,720円
- 軽二輪(126〜250cc) 60か月契約で 1,170円
- 小型二輪(251cc〜) 37か月契約で 1,030円
浮くのは千円台です。長期契約そのものは1年あたりが安くなるので損ではありませんが、「値上げを避けるために無理に長期へ延ばす」判断をするほどの金額ではありません。途中で手放したときは残りの期間に応じた返戻があるものの満額は戻らず、手続きには廃車や抹消登録の書類が必要になります。数年以内に乗り換える予定があるなら、短めの契約のほうが結果的に扱いやすくなります。
金額の大きさで言えば、同じ時間を使うなら任意保険の見直しのほうが桁違いに効きます。自賠責の改定で増えるのが年数百円なのに対して、任意保険は年齢条件と等級と会社の違いで年数万円動きます。
250ccを超えるバイクは次の車検がいつかで変わる
251cc以上は車検があるため、自賠責の更新は車検と同じタイミングになります。自分で満了日を選べる余地がほとんどないぶん、影響の受け方は次の車検の時期でほぼ決まります。
車検の満了日より自賠責が先に切れると車検を通せないので、継続車検では25か月、新車の初回では37か月というように1か月の余裕を持たせた契約が使われます。この2つの期間で見ると、改定による差額は25か月が890円、37か月が1,030円です。
- 次の車検が2026年10月中までなら、その場で25か月(または37か月)を現行料率で契約できる
- 次の車検が11月以降なら新しい料率になる。車検を前倒しで受けても、自賠責の始期は前の契約の満了日のままなので回避はできない
- そもそも車検には重量税と検査手数料もかかる。自賠責の差額より、車検を業者に頼むかユーザー車検にするかのほうが金額の影響は大きい
車検そのものの費用の内訳はバイクの車検費用のページにまとめています。契約期間ごとの保険料の一覧と、期間の選び方は自賠責保険料の一覧ページを見てください。
改定後の金額で自分の維持費を計算するなら2台比較シミュレーターを使ってください。計算コアは改定日を基準に自動で料率を切り替えるため、2026年11月1日以降は新しい料率で計算されます。
よくある質問
自賠責保険料はいつから値上がりしますか
保険期間の始期が2026年11月1日以降になる契約からです。手続きをした日ではなく保険が始まる日で決まるため、10月中に手続きしても始期が11月以降なら新しい料率になります。
バイクの自賠責はいくら上がりますか
12か月契約の改定率は原付が11.9%、軽二輪が9.9%、小型二輪が10.3%です。よく使われる24か月契約の総額では原付が1,070円、軽二輪が860円、小型二輪が880円の増加になります。
値上げ前に長期契約すれば得ですか
自賠責の満了日が2026年10月31日までの人だけです。継続契約の始期は前の契約の満了日になるため、満了日が11月以降の人は手続きを前倒ししても新しい料率になります。浮く額は最長契約でも千円台です。
250ccを超えるバイクはどう影響しますか
自賠責の更新が車検と同じタイミングになるため、次の車検が2026年10月中までなら現行料率で契約できます。11月以降なら新しい料率で、車検を前倒ししても自賠責の始期は変わらないため回避できません。
次に見るページ
制度がつながっているガイドと、金額で確かめるページです。
- 自賠責保険料の一覧契約期間ごとの保険料と1年あたりの単価
- バイクの車検費用251cc以上にかかる法定費用と整備費の内訳
- バイクの維持費が安い順ランキング全207台を同じ条件で安い順に並べています
- 2台比較シミュレーター走行距離・燃費・保険料を自分の条件に入れ替えて計算